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彼らが本気で編むときは、@TOHOシネマズ日本橋

観てきました。

荻上直子作品は「かもめ食堂「めがね」以来。観ようかなと思ってそのまま過ごしていた「マザーウォーター」は配給会社は同じだけど監督が違うらしい。似ている。。
もともと「かもめ食堂」はその雰囲気や登場人物、衣装のかわいさとごはんの美味しそうさなんかが好きだったのだけど、「めがね」ではそのすべてが逆効果で、はじめて映画館で寝てしまった作品でした。
そこからなんとなくそのぼんやりさを敬遠するようになっていたのですが、今作はテーマがはっきりしているし、キャストもいつものメンバーではない。久しぶりに観ようと思える材料があったように思います。

結果として、好きでも嫌いでもなく、すっごくわかりやすいという感想。
リンコさんはいつだって暖色でフリルやレース・花柄の服を好むし、普段の女子が省きがちなネイルやリップもちゃんと塗っている。職場の同僚は逆に女性ながらサバサバした言葉遣いをしているその対比や、リンコさんに対する周囲の反応にまつわるエピソード(トモの同級生の母親、病院のナース)もわかりやすい。
トモは母親が恋しいあまりにぼろぼろのタオルハンカチを握りしめて寝ているし、母親に相手にされない象徴であるコンビニのおにぎりが生理的に受け付けない。同姓を好きになった同級生を「キモい」と言っていたのが、リンコさんと暮らしそのすべてを受け入れてからは、逆に彼(同級生)の助けになろうと思ったのかリンコさんを紹介する。その行動の中にある気持ちは言葉に出されないまでもはっきりと描かれている。
そしてはじめは1組ともう1つ、といった形で配置されていた寝室のふとんが、共同生活が続くといつしか川の字になっている(ただ、トモではなくリンコさんが真ん中)。家族として馴染んできたけれど、まだ一緒に暮らして2か月、トモは母親のことを吹っ切ったわけではない。なのでラストにも納得ができる。

ただ、どことなくひっかかったのが「リンコさん、ごついな?」ということ。生田斗真のしぐさや表情が完全に女性だし、違和感もだんだん減っていくのだけど、スカートから伸びる足の骨太さ、五分袖のワンピースから出る腕に浮き出た血管…とかを見ると、「あれ?」と思う。彼女、メイクも服も料理の腕まで非常に女性的なのに、上下の手術も済ませているのになんでごついのだろう。
realsound.jp
リアルサウンドのコラムにあるとおり、ホルモン療法が遅いと骨格や肉付きも変えづらい…のだとすれば、まあそうなのかもしれない。介護士という激務なのに決して高給ではない職業だから、ホルモン療法の分までお金が溜まりづらいのかもしれない。だからまだ途中なリンコさんということなのだろうか、と思うもののあんまりしっくりきていない。髪も、伸ばしそうなものだしな。。


それはそうと、日本橋TOHOシネマズは敷地面積が狭いのか、劇場自体は1列ごとにしっかり段差があって非常に見やすかったです。レディースデーだったからというか生田斗真効果なのだとおもうけれど、女性で客席がにぎわってました。コレド室町も週末よりは空いてるのだろうけど芋けんぴ屋に行列ができてて、観光地っぷりがすごかったー。